遺言

2004年12月21日 日常
こんなこと、話していいのかはわからない。
はっきりと今までに全ての内容を覚えている夢を見たことがなかった。

この前亡くなった祖父が出てきた。
足もちゃんとあるし、頭の上に輪っかもない。紛れもなく祖父である。
父親のいなかった僕と弟に大学の学費を出してくれた祖父。
博学で、何でも質問に答えてくれていつも笑っていた祖父。
最後の別れをした後、まるで何かを僕に伝えたいがために、祖父は夢の中、自宅の前で手を振っていた。
「よー来たな」
葬儀の時、白装束の下に着せた、お気に入りの背広姿。

「葬式、よーやってくれた。うれしかったよ」
「ばあちゃん足が悪いから、よく見てやって」
「お母さん、大事にしてな。お前がこの家の主役なんだから」
最後にありがとうと言ってそこで目が覚めた。
思えば今日は岡山を出る日 タバコに火をつけ、窓をあける。
父親と祖父の笑顔が雲の間から、垣間見える気がした。

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