またまた不幸

2004年12月12日 日常
祖父が死んだ。85歳の大往生。

大学の費用を出してくれた祖父。
いつでも遊びに行くと、色んな話をしてくれた。
戦闘機の後部座席に乗った話。復員するときの船の話。
祖母と出会ったきっかけ。
父親がいない僕ら兄弟にとって、父親を超えた存在だった。

臨終に立ち会えて幸いだった。苦しそうな表情はなく、笑っていた。納棺後も、今にも起きて話してきそうな。。。
穏やかな温顔は告別式の数時間後、骨に変わり帰ってきた。
背が高く、あんなに大きな背中が壷の中でギシギシと音をたてながら・・・

喪主を務め、おくってあげた翌日。
夢の中に現れた。背広を最後に着せてあげたのだが、その格好で夢に出てきた。
自宅の前で手を振っていた。「ありがとう」と笑顔で。

今年は身内の不幸が2回。あまり言うことではないが人の「死」について考えさせられる。人間生まれてきたときから死ぬときもずっと一人きりなのだ。
限られた時間の中で誰かと一緒になり、考え、また時間を共有する喜びを感じる。
そういう通過儀礼を経て仏になる。生きているものの気持ちで最後のお別れをするのだ。

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