私なき献身

2004年8月6日 日常
岡山ネタ。申し訳ございません。
傍から見れば「岡山田舎自慢」かもしれません。昨日の桃に続き。

一昔前、岡山県知事をされていた方で三木行治という人がいた。
人なつっこい風貌にとどまらず「私なき献身」を貫き、現在の水島工業地帯の開発を通じて岡山県を農業県から工業県に脱皮させるとともに、地域福祉の向上に昼夜を問わず情熱をもって取り組んでいた人。決して飾らず、人間味溢れる知事だった。

小中学校の道徳の教科書に載るくらい 彼はとても謙虚だった。
ある日、知事が県北の農道を車で通っていたらしい。
やがて道端に故障した車の脇で頭を抱えて困っていた人がいた。
車から降りて自分の車からブースターケーブルを取り出し知事自ら「救援」したらしい。助けられた人は後日テレビを見て「知事」だったことに気づいた。こういうことからも彼の素晴らしい人間性が伺える。
こうした滅私奉公の熱い情熱と功績が認められ、昭和39年8月31日、アジアのノーベル賞といわれるフィリピンのマグサイサイ賞を日本人として初めて受賞された。知事は「この受賞は県民みんなの協力の賜物であり、三木個人が私すべきでなく、郷土の発展と公共奉仕の精神の醸成に役立てたい」として受賞賞金全額を県に寄付した。
本当に浮く話のなかった人で当時の岡山の「桃太郎」的な存在だったことからも「桃太郎知事」と呼ばれていたこともわかる。

昭和39年 急逝したが、生前から唱えていた開眼運動で「アイバンク」を設置した。自ら献眼登録の第1号になり 死後2人の若い女性に知事の角膜が移植されたことは有名であったりする。

そして僕が目標とする「私なき献身」ができる人間。
地味な存在でもいい、とにかく信頼性・耐久性ともに向上させたものづくりができれば。お客様に少しでも安心してもらえれば、幸いである。

時は過ぎ、現知事石井正弘さん
http://www.pref.okayama.jp/chiji/hisyo/kentiji-01.htm
やはりこの人も三木知事ライクな風格を持つ、
IT好きらしく県の公共事業などはインターネットで入札させるなど。(上のプロフィールのページなんかもご自分で作られたらしい)是非ともこれからの「新しい岡山」を築き上げるべくご活躍を期待したい。

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